2017年6月17日土曜日

技量

もっと見直されてもいいんじゃないかと思いますが、まぁ無理なんでしょう。

食べログやSNSでケータリング、或いはテイクアウトされた料理の写真を見かけることがあります。飲食店内で撮影された写真に比べかなり少数です。又、それらの殆どはデパ地下、コンビニ、スーパー、飲食主流の料理店、寿司やピザ、弁当に代表される出前専門のチェーン店からの料理が占めています。

飲食絡みの情報はリアル、バーチャルを問わず氾濫しています。広告宣伝と、主観、客観を含めた消費者からの情報が入り交じる中、一般の消費者に優先的に届く情報は広告であり、その後該広告に対する消費者の反応だったり、有名店やチェーン店利用者の口コミが続きます。

で、この輪の中に含まれていないわけです。家族経営の仕出し屋が。永く続いている仕出し屋に目もくれず、デパ地下だったりスーパーや惣菜チェーン店のテイクアウト品を云々しても信憑性に欠けるなぁと。

永く続いている店にはそれなりの理由があって、侮っちゃいけないというのが率直な思いです。目立たない場所に立地し、目に入る正面ガラスケース内には僅かな商品が並ぶのみ。その他の品揃えも窺い知れず...控えめというか、不明瞭というか....ネット上に写真が出回らないのも頷けます。

店内で飲食できるわけではありませんから雰囲気もサービスも、いわゆる飲食店とは異なります。出前と持ち帰りのみですから正に”味わいファースト”なんじゃないかと。

下手なチェーン店など軽く凌駕していると思っています。精肉店の揚げ物と同じく、刺身、照り焼き、鰻、鯖寿司あたりは質と価格のバランスに秀でているなぁ、と改めて実感しています。

仕出し屋という業態がもう少し注目されてもいいのでは、と思いつつ、写真投稿こそが生きがいの連中に侵食されないことを願って止みません。

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