2017年9月30日土曜日

偽装

衆院愛知七区(瀬戸、大府、尾張旭、豊明、日進、長久手、愛知郡)を通ると、未だ”民進党 山尾志桜里”のポスターが随所で目に入ります。偽装離党だったのでしょうか

で、動静に関心を寄せていたら、
山尾氏の復党視野? 前原代表、愛知7区は擁立せず

山尾氏への対抗馬見送り=共産愛知【17衆院選】
とのこと。
連合愛知、山尾氏推薦見送り 週刊誌報道で距離置く考え
連合は推薦見送りのようですが、それでは愛知七区の民進系地方議員、運動員は何もせず傍観するのかを考えると、やはろ山尾支援に回るであろうことは容易に想像できます。非公式なものかもしれませんが。自民党対立候補への投票や棄権は、まぁ、あり得ないだろうと。
装離党じゃねーか!
この選挙で当選を果たし、禊を済ましてキレイな体で実家に戻ろうという腹づもりだったのでしょう。ところが実家が白旗上げて離散しようとしているわけです。じゃ、民進の身売り先への合流はどうかというと、野望の党の専制君主は、
リベラル派は排除する
安全保障、憲法観といった根幹部分で一致していることが、政党構成員としての必要最低限
と高らかに宣わっていてそれも適わず...

この梯子の外され方にもある意味感慨深いものがあります。残された選択肢は、変節か、或いは、リベラル系無所属、共産党所属、(結成されれば)リベラル系新党参加、辺りでしょうか。

1.変節すれば非難の嵐に曝されます。

2.組織を持たないリベラル系無所属議員というのも存じません。あり得るのでしょうか。

3.元検察官の共産党系議員というのも奇異な印象です。かつて共産党員だったナベツネみたいな?

4.小池専制君主から排除された旧民進議員による新党に参加し社民の轍を辿るのか。

ただ少なくとも、山尾支持=民進共産支持であることは留意すべきと考えます。

先日、山尾氏地元支援者に対する説明の報道を目にしました。
「本人がやってないっていったらね、やってないのよ」(女性)
「世間を見りゃね、そんな男と女、たっくさんいるよ」(男性)

信者とサクラの集会なのか?
来る衆院選は、愛知7区有権者の民意が示されるというより、民度、倫理観が問われる選挙ではないでしょうか。関心を持って見ていきたい処です。

2017年9月26日火曜日

専権

前のエントリに続けます。確かに衆院の解散権は首相の専権事項かもしれませんが、解散の判断やネーミングに熟慮を促せる人物は周囲にいなかったのか。裸の王様感が漂ってきます。
「国難突破解散だ」 安倍首相が解散を表明。会見で何を語った?【全文】
自己都合解散じゃないかと。自らに責任が帰さない災いではありませんから”国難”という語の使用は適当ではありませんし、軽々に使う語ではないと考えます。現在が国難に直面しているとするならば、国難は日常茶飯事です。”突破”てっ...三本の矢の最も要諦である成長戦略とか物価の2%引き上げはどうなった?

で、来る衆院選の勝敗ラインは勝敗ラインは自公過半数とのこと。
「自民、公明両党で過半数(233議席)をしっかり超えるのがまずは勝敗ラインだ」
情けないほどのハードルの低さ...現有323議席から90議席失うまでは勝ちって...国難突破という大言に全く相応しない目標です。唖然としています。

2017年9月24日日曜日

泥縄

緊迫する北朝鮮情勢に対応するため、衆院を解散、総選挙して憲法改正って...全く理に適っていないわけです。

ならず者を見て法を整備するという今更感も否めませんが、それより、他国の状況に合わせて自国の憲法を変える、という姿勢には異を唱えます。自国の憲法を変えるために他国の状況を外圧として利用している、という見方もできますが。

いずれにせよ、法治国家、国の枠組みの根幹となる憲法が、他国によって変えられる、弄られようとしていることには強く反発します。

独立国家じゃないのか、日本は。好戦的であろうが、平和的であろうが改変は自らの意志で行われるべきです。好戦的な他国に右往左往していて、誇りを持てる改正憲法への道筋を辿ることができるとは思えません。そういった認識が我国宰相にあるのか。

往々にして、
拙速、短慮な意思決定は後に禍根を残します。ドサクサに紛れて決められた物事はロクな結果を生み出しません。

ヒトラーは民主主義の手続きに則ってドイツ国民に選ばれたわけです。念頭に置いておくべき事実と考えます。

2017年9月23日土曜日

不義

前項を引き継いで、少し政治倫理について記してみます。大した話ではありません。

週刊誌の不倫記事掲載がきっかけとなった山尾離党問題について巷間種々雑多な意見が飛び交っています。興味を引いたの記事の一つは民進議員のご多分に漏れない、天に唾する姿勢というか、強力なブーメランの突き刺さり具合にあります。

山尾志桜里議員が致命的なのは不倫より「ダブスタ」
その一方で、勿論ダブルスタンダードは問題だが、不倫は人として倫理的に許されない、政治家なら尚更、といった見方もあります。
山尾志桜里女史の不倫話、マスコミ的には中立的な総括が難しいらしい
下リンクには対立する賛否両論の理由が挙げられていますがどちらかといえば”賛成はしないが擁護する”といった姿勢を感じます。
政治倫理と政治家の出処進退について思うこと
この辺りを基に政治家の不倫行為について、その是非というか非であることの論立てを試みます。

ただ、政治家の不倫行為の否定を、社会通念上のモラルに反するからとの理由に直ちに結びつけるつもりはありません。不倫行為自体の道徳的善悪については言及しないということです。曲りなりにも法治国家である日本社会において不倫行為は犯罪とはされていません。当事者、関係者間が円満だろうが軋轢を生じようが、解決しようが、泥沼化しようがどうでもいい事案であるのは確かです。

しかしながら、それはあくまで公人私人における私人の場合の話です。公益に影響しない、私人の不倫行為など当事者、関係者でない限り、どうぞご勝手にというか、そもそも知る由がありません。しばしば芸能人、著名人の不倫報道が巷間を賑わせます。社会的影響はないとまで言えませんが、そもそも公益に資する責務を持たない方々の行為は、あくまで影響に留まり公益を損なったと断じることはできません。

翻って、時には選良と称される代議士等、公人はどうでしょうか。

前の騒動でも示されるように、真偽が定かでなくとも明らかに公益に損失を与えているとみています。公人の不倫行為が容認できない主な理由は、国益を含む公益の毀損に繋がるその非生産性にある、と考えます。

不倫行為は何を生み出すか、延長には何があるかを考慮してみると、それはやはり不毛だったり面倒の語に尽きるのではないかと。そこに労力、金、時間といった資源が投入、浪費されるわけです。私人であるならばどうでもいい話ですが、公人の場合、金は公金でないとしても労力、時間の公私は確実に混同してしまいます。切り分け、線引きなど不可能でしょう。本来ならば公務に費消されるべき労力、時間が不倫行為に関わる面倒に投入されれば公務の生産性が低下するのは当然です。

こういった生産性の低下を承知で不倫行為を選択するということは、公務他の部分においても非合理的な選択を行う恐れを排除できないことを意味します。そういった姿勢を垣間見てしまうと公務での判断の適切性に疑義が生じてしまいます。

例えば公務には、苦渋の決断を迫られ、中立性を欠いたかに受け止められる裁定を下さざるを得ない事案もあるわけです。この時、当事者がその決断をやむを得ない、致し方ないとして理解納得するには、判断合理性を拠所とする他ありません。その部分に疑義が生じると決断の説得性、信頼性が揺らいでしまいます。率直な物言いをすれば、
”不倫する政治家の発言など信用できるか
であり、
非合理的な選択する人物に社会の差配は委ねられない”
ということです。

こういった時、しばしば、
どんなスキャンダルがあっても、政治家としてきちんと成果を出していればそれで良い
ちゃんと仕事をしてくれれば、たとえ下半身がだらしなくても構わない
といった声が上がります。この☓☓をしても政治家として成果を出せば構わない的な意見は首肯できません。(☓☓人、或いは政治家として社会通念上負の印象を与える行動を示します。)違和感を禁じ得ないわけです。ポジショントークなんでしょうか。

”不倫をしても...”とする姿勢は、法令抵触しない範囲内において、”差別、偏向をしても...”、”私腹を肥しても、私欲に囚われても...”、”お手盛り、不正、情実であっても...”、”パンツを盗んでも...”との間に大きな差異が見出せません。

これまで与野党は問わないものの、特に政権与党において数多の政府閣僚、議員が失言で辞任、辞職に追い込まれてきました。”不倫をしても政治家として成果を出せば構わない”なら、”失言しても政治家として成果を出せば構わない”が容認できてしまいます。

前者は肯定され、後者は否定されるというのも整合性が感じられずダブルスタンダードです。道義的責任、任命責任、政治倫理といった実体が不明瞭な語が不毛な国会答弁に頻繁に持ち込まれます。ここに失言は含まれても不倫は対象外なんでしょうか。

更に、上記”きちんと成果を出していれば”、”ちゃんと仕事をしてくれれば”に関して言及すれば、”きちんと”とか”ちゃんと”って何だ、という話になります。政治家と称される方々の成果をどう定量的に評価するか...まぁ、無理です。その方の活動が国益をどれだけ積み増したか、公益への寄与が如何ほどであったかなど量れません。

正に”政治家の仕事は歴史が評価する”との文言にある通り後世がどうみるかということなんでしょうが、だからと言ってその評価が適正であるか否かは別の話です。

戦犯被疑者として逮捕されても逮捕を免れるために指揮権発動されても刑事訴追を受けても高く評価されている政治家の事例もあります。「天才」といった題名の人物評が出版されて再評価されたりもしています。

その一方で、仕事が低く評価された、失敗の烙印が押された事例が見当たりません。何しろ前の敗戦の検証すらできていないわけですから。”政治家として無能だった”、”施策は失敗だった”という指摘は記憶にありません。つつがなく政治家生命を全うすれば、過大に称賛されること間違い無し、というのが実の処ではないでしょうか。

いずれにせよ後世による政治家の功績の評価は、印象評価の総和であって、概して時間の経過と共に高評価になっていく、という認識です。まぁ、定量評価が不可能、死者は鞭打たない”という日本の伝統的体質に、我田引水というかお手盛りが加わって過大評価になりがちになっていると推測しています。

そんな特性を有する政治家の仕事に、”きちんと”とか”ちゃんと”といった語を当て嵌めてもなんら説得力はないだろう、というのが率直な思いです。言葉が踊っているに過ぎないのではないかと。

そういった部分に行政の生産性や成果を加え、これらを定量的に評価する手法に関する研究の必要性を強く実感しています。

これが例えば科学者や技術者の成果ならば、十分ではないにしてももう少し透明性のある評価がなされているのでしょうが...
古代人ゲノム研究の先駆者ペーボさんの著書に見る、不倫に対するドイツの寛容。

さて、上記リンクでは、他人に厳しく自分に甘いとか、他人の立証責任は追求するが自らの立証責任は放棄する、そういったダブルスタンダードを理由に山尾氏への批判が展開されています。

この批判はあくまで山尾氏個人の言動、人間性に依るものですが、別の視点から不倫行為の根幹にあるダブルスタンダード、言行不一致、不誠実といった特性について記してみます。不倫行為はこれらの特性が具現化した行動一つであり、それは政治家として不適切だろうという話です。

下記エントリ
政治家の不倫はなぜいかんか
でも政治家の不倫が否定されていますが、いささか感情論との感を否めません。もう少し理屈を捏ねくり回してみます。と言いながらも単純な話なんですが。

自身の親や子の不倫、不倫される側の当事者、若しくは身内の立場に立った時、それを肯定できるのか、という問いに対する判断を思い描けば自明です。

或いは、政治家であれば少なくとも一般市民よりは教育行政に携わることになるわけです。道徳や倫理教育があるとすれば中初等教育あたりでしょうか。その辺りで不倫の是非がカリキュラムに組み込まれることはないでしょうが、ではそれなら容認できるのか、ということになります。

上記二例において、政治家自身が一般論というか社会通念として不倫を否定する一方で、該政治家当人が不倫行為を選択しているならば、それは言行不一致に他なりません。正にダブルスタンダードそのものです。

政治家の不倫を”プライベートなこと”として容認しようとする姿勢に強い反発を感じる理由はここにあります。尤も、配偶者も含めた自身の家族の不倫行為を肯定し、教育の場においてもそれを容認するならば整合性はあります。

それならそれで少なくともダブルスタンダードは解消されるわけですから、市民の支持を得るために先ず旗幟を鮮明にすべきです。前のエントリの理由から私は支持しませんけど。

不倫行為を虚心にみた時、不誠実との断定には至らないとしても、少なくとも”誠実ではない”との認識が衆目の一致する処ではないでしょうか。自身には正直かもしれませんが、自分以外の公私含めた周囲に対しては誠実とは言えません。

政治家の不倫行為は、”誠実ではない人物が市民の代表として政治に関わる”ことと等価です。忌避の理由を十分満たし得ると考えます。

2017年9月8日金曜日

致命

最も効果的なタイミングで作意はもちろん感じていますが...

えーと。幹事長内定のお祝いですか。そうですか。北朝鮮が水爆実験だのICBMだの、それを受けて経済制裁どうしようとかやってる時に、我関せずと党内人事と醜聞...まぁ、民進らしというか。野党体質全開です。どうでもいい話を少し続けます。


北朝鮮の事案がなかったらもっと辟易する騒ぎになっていたであろうことは想像に難くありません。この際、不倫党とか離党党でも結党して第三の勢力を目指すとか。社会は常にヒールとかサンドバッグを必要としています。

先ほど山尾氏離党の報道がありました。あれっ。体よく沈みゆく船から逃げ出す方便なのか。その節操のなさを生かして自民か都ファ系新党に入党してしまうというのもありかもしれません。

この離党についての記者会見ですが、当人は週刊誌報道の根幹部分は否定していました。不当な圧力、ペンの暴力に屈したということなんでしょうか、腑に落ちないものを感じます。検察官出身であるにも拘わらず?

結局事実か否かは藪の中なのか。これではガソリンプリカの話と何ら変わりありません。

勘ぐれば、第二、第三の仕掛けが爆発する前に離党とか...追い討ちされて窮地に追い込まれた先例は枚挙に暇がありません。

例え報道が虚偽であったとしても検察出身であるが故にそういった不当な圧力に抗えなかったのかも。自身自らがかつてそういった不当な圧力を加え得る組織に属していたわけで、メディアスクラムを含む不当な力の暴力性を十分認識していたんじゃないかと。損得勘定をしてさっさと白旗を掲げるという判断があったとも憶測できます。

でですね、冒頭のタイミングを慮れば、民進の新鮮味のない新党首について、党内に相当の反というか嫌の根深い力が潜んでいるように思えてなりません。前回は永田メールで辞任、今回は山尾離党事案で船出前の座礁と、自らの関与しない失点で足を引っ張られる悲運の代表といった印象が否めません。だからといって野党代表として資質、能力があるということではなく、それが正に”民進”である、ということです。

まぁ、勝手にどうぞ、というのが率直な所感です。関心は、
当該選挙区の旧民主、民進の薬物議員、不倫議員に続く次は何だ?
頻繁に当該選挙区内の”民進党 山尾志桜里”のポスター、看板を目にするのですがいつまで掲示するのだろうか?
民進はどれだけ人が減れば政党としてまともになるのか
いった処にあります。

2017年9月4日月曜日

泡沫2

前のエントリに続けての話です。

パンについてのブログやレビューを頻繁に目にします。少なくとも白飯についてよりは多いのではないでしょうか。

こういったパンの風味についてのブログを眺めてみると、勿論、食パンやハード系食事パンについての言及もあるのですが、それ以上に菓子パン、惣菜パンに関してより多く語られていることに気づきます。

菓子パンと言えばあんぱん、クリームパン、メロンパンが典型で、惣菜パンは、カレー、やきそば、コロッケやトンカツ等のフライ、オムレツや茹で玉子、(生)ハム、ベーコン、ソーセージ等の畜産加工品、ツナ、スモークサーモン、オイルサーディン等の水産加工品、その他チーズ、コーン、トマト、レタス等々乳製品や野菜とパンを合わせたサンドウィッチ様のパンです。

他にはレーズンや無花果、クランベリーといったドライフルーツや胡桃などのナッツ、チョコチップを生地に練りこんで焼き上げたパンについてもレビューされていたりします。

で、素朴な疑問なんですが、これらのパンについて語ることは果たしてパンの美味しさについて述べたことになるのだろうか、ということです。

まぁ、どうでもいい話ですが...

米飯に当てはめてみると、例えば、菓子パンはおはぎやぼたもちに、惣菜パンはカレーライス、カツ丼、天丼、牛丼だったり、天津丼、更には海鮮丼、うな丼に対応しているのでは、と思うわけです。

ドライフルーツやナッツ入りのパンには、対応するものとして筍や鶏肉の釜飯だったり栗や青豆の混ぜ御飯といった処が思い浮かびます。

この関係を踏まえて、カツサンドとカツ丼で考えてみます。これまでカツサンドとカツ丼の風味について様々な言及、評価を目にしてきました。その中でカツサンドのパン、カツ丼の白飯そのものに焦点をあてた記述は殆ど記憶にありません。全くとしても過言ではない程です。

せいぜい、カツ丼で白飯の量が多い少ない、炊き方の巧拙でよほどよくない場合、自身の腹具合でご飯が進むとか、そんな処でしょうか。言及のほぼ全てはアタマと丼ツユについてのものです。カツが揚げ立てだとか、カツの肉の厚い薄い、堅い柔かい、豚肉の味わい、衣の厚い薄い、衣と肉の密着性や、丼ツユの滲みこみ具合、卵の白身と黄身の混ぜ具合、火の入れ加減だったり、丼ツユの甘い辛い、薄い濃い、多い少ないなどです。他には三つ葉は不要とか玉葱より長ネギのほうが好みだとか...変わったところでは味噌カツ丼、ソースカツ丼、デミソースカツ丼についての記述でしょうか。

これをカツサンドに当て嵌めてみると、やはりカツ自体の旨さだったり、キャベツだったり、ソースがとんかつソース、味噌ソース、サルサソースだの、といった話になります。

つまり、カツサンドを含む惣菜パンではパンの風味はそれほど重視されておらず、批判されない程度にそこそこのパンが使われていればそれで十分、ということではないでしょうか。

惣菜パンの美味しいパン屋はパンの美味しい店ではなく、惣菜が美味しいパン屋です。まぁ、惣菜パンに用いられる惣菜は外れようがないものが殆どと思いますが。そういった視点に立てば、例えばカツサンドならそれを作っているトンカツ屋や精肉店の方が優っているような気がします。極論すれば美味しい惣菜を入手して適当なパンを自分で組み合わせても外れはないような...

これまで名古屋やその近郊でいくつものパン屋が美味しい店として話題になりましたが、こと惣菜パンに限ればそれを以てして美味しいパンの店と評価するのもちょっと違うのでは、と思った次第です。

驚くべきことに、近所のドラッグストアで税抜70円の食パン一斤に-30%のシールが貼付されて並んでいました。巷間、エシレのバターをふんだんに使用したという高級食パンが話題になったりしますが、前者のパンにエシレのバターをたっぷり塗って較べてみたい処です。

ただ、やはり残暑厳しい今の時期なら食パンより胡瓜かトマトではないでしょうか。例えばにいみ農園のいい時期のトマト、或いは瑞々しい生の胡瓜や辛子漬けスライスを薄めに切った食パンに添えて頬張れば、パンの風味の多少の差異など気になりません。

信用

ここまでユーザー視点が欠如している企業というのも珍しく備忘録として。

ザクッと言えばKDDIって間抜けなのか、ということです。いくつかのブランド企業活動していますから、本社なのか関連会社なのかは存じません。KDDIが運営するau WALLET ポイントと、KDDI、LUXA協業による通販サイトau WALLET Market powered by LUXAについての話です。

偶々、KDDIの株主優待券としてKDDI運営の物販サービス"au WALLET Market"で利用できるギフト券を譲り受けたわけです。利用するにはau WALLET Marketの会員登録をしてau IDを取得する必要がありました。auという名称が通信キャリア大手KDDIのブランド名であることは勿論存じているものの、該ブランドの通信回線は契約していませんでした。

そういった前提で、auという通信のブランドのアカウントなど作成できるのだろうか、ちょっと不思議でした。が、結果としてIDを取得できました。通常は契約者番号が初期IDになるようですが、未契約者は任意の英数字の組み合わせでIDを設定できました。

その後、食料品、家電等、それなりに物品の購入をしてきました。掲載商品数は少ないものの、まぁ、Yahoo、Amazon、楽天といったECサイトと同等に捉えていました。

で8月中旬の先日、"サービスリニューアルのお知らせ"を受信したわけですが、その中に
”回線の未契約者は8月末を目処に商品購入ができなくなります”
とありました...株主優待券まで配って大々的に始めたサービスを4ヶ月で打ち切るってマヌケなんでしょうか。計画性のなさというか、その短慮さに呆れています。

更に、なんだかよくわからなかったのですが商品購入に際し購入額に応じてWALLETポイントと称するポイントが蓄積されていきました。この名のポイントは以前耳にしており、auの通信料金に応じてポイントが貯まり、そのポイントを通信やその他サービスの料金に充当できる制度だったかと。ドコモ他のキャリアも採用している同じようなポイントシステムなんだろう、という覚えです。

これが回線未契約者のアカウントに貯まっていくのは不思議でしたが、WALLET Marketという形で物販サイトの拡充を始めたわけですから、ポイントの適用範囲も広げたんだろうと単純にそう思っていました。商品購入時にエラーが頻発した際、このエラーと併せて”回線未契約者ですがポイント使用できますか”とサイト運営者(au WALLET Market powered by LUXA)問い合わせていますが、”回線未契約者はポイント使用不可”との回答はありませんでした。

しかしながら、商品の購入に該WALLETポイントが使用できたことは一度もなく、こちらも”そのうちシステムが改善されていくのだろう”とポイントを使わないまま商品の購入を続けてきました。そこへこの度の"サービスリニューアルのお知らせ"です。マヌケであってもサービス運営側が”商品購入ができなくなります”とするならば従わざるを得ません。

エラーを解消してポイント消化、アカウント削除を進めるべく、ポイントが使えずエラー出ることについて再度問い合せをしました。エラーの際表示されたエラーコードをメールに明記してサイト運営者(au WALLET Market powered by LUXA)に送った処、
”そのエラーはKDDIお客さまセンターにお問い合わせ下さい”
とのこと。WALLETポイントの管理というかハンドリングはKDDIが行っているようです。問い合わせの結果は

”au回線の未契約者はポイントが使用できないため表示されるエラーです。”
とのこと...ボケナスか?ポイントが使えないことが不快にさせているのではなく、これまでの対応に苛立ちを感じさせます。そういう懸念があったからいちいち問い合わせをしたにも拘らずこの対応...
”回線の未契約者は使えないならその旨明示しとけ。”
というのが率直な思いです。そもそもポイントが利用できないアカウントにポイントを表示するシステムの仕様がおかしく、考慮が不十分です。購買意欲を煽る目的で、意図的に使えもしないポイントを表示して、問い合わせにも使えない旨を回答しないのであれば、景表法違反との指摘も免れない事案ではないでしょうか。

加えて、”2017年8月末を目途にサービスリニューアル”という告知に対し、8月28日に前倒ししてサービスリニューアルが実施され商品購入が不可となりました。通常の企業において、ここまで日程がアバウトな事例は経験がありません。確かに、予定が遅れることはありますが前倒しにすとは思いもよりませんでした。新環境は構築できているわけですから予定日時まで待つだけの話です。個人事業なのか?

ま、余程のっぴきならない事情がない限り、au回線の契約はしないだろう、という結論に落ち着きました。

最近、
YoutuberヒカルさんのVALU事件、いろんな方面に延焼中
といった話題がありましたが、通信業界の雄の利用者に対する姿勢がこの程度なら、さもありなんといったところでしょうか。

ついでに該サイトのエラーについて問い合わせた際の対応についても苦言を呈しておきます。

エラーが表示されて商品が購入できなかったことに対する回答です。背景付文が引用です。
いつもご利用ありがとうございます。au WALLET Market powered by LUXA カスタマーサポート担当の  と申します。
お問い合わせの件、ご購入が出来ない状況とのこと、大変ご不便をおかけしております。
恐れ入りますが、以下の方法をお試しいただけますでしょうか。
・一旦ログアウトし、ブラウザを閉じて、しばらく経ってから再度ログインする
しばらくって...抽象的すぎです。時間か、〇〇が☓☓になるまで等を明示するべきで指示が雑です。
・キャッシュ(履歴)を削除してから再度アクセスする
当該サイトのキャッシュのみを削除すれば十分ですがそれらを検索、抽出する必要があります。で、おそらくHDDに保存されている全てのキャッシュを削除することになろうかと。うっかり削除してしまうと、以前の履歴が必要になった時、履歴を追えず困ることになります。当該サイトの閲覧や商品購入操作は、PC利用のほんの一部に過ぎません。そこで起きた問題を解決するために他で必要になるかもしれない履歴を削除させるのも如何なものかと受け止めています。Yahoo、Amazonといった他のECサイトでは何ら問題なく商品購入ができていますから、あくまでau WALLET Market powered by LUXAのシステム側の問題でしょう。上記文からはそういった認識が欠けているように感じます。
・ご利用の端末を変更し、再度アクセスする
偶々、複数台のPCが利用できる環境ですがエラーが出たら離席して別のPCからアクセスしろと?試してみて解消されませんでしたが、購入者の側でそれを行わなければならないのも...該サイトからの商品購入にそれほどかかずらうほど暇じゃありません。購入者側からすれば、商品購入手続きなど他のECサイトと同様にサクッと終えて当然と捉えていますし。
・画面をリロードする
この程度のことを試すのは抵抗ありませんけど。
上記をお試しいただいても状況が改善されない場合、詳しくお調べさせていただきますので、大変お手数ではございますが、下記フォームに記載の上、本メールへご返信をお願いいたします。
上記文言が又イラッとさせるわけです。上述の操作を試してみて改善されない場合に始めて”詳しくお調べさせていただきます”て...上述の試行が詳しく調べるための条件になっているわけです。”エラーが出る?これを試したら調べてやるよ。”というのはECサイトの姿勢として疑問符をつけざるを得ません。
--------------ご返信フォーム-------------------
1.au WALLET Marketへアクセスした端末とその端末のバージョン(例:Android6.0.1、iOS 10.2.1)
2.利用アプリケーションおよびそのバージョンまたは種類
a.アプリ:アプリのバージョンを記載 (例:バージョン1.1.4)
b.ウェブ:利用ブラウザの種類(例:Internet Explorer、Google Chrome、Safari等)
上記「a~b」のうちから1つ選んでご記入ください:
a.バージョン/b.種類 をご記入ください:
この辺りは、商品購入ができないことに対し何故一々、と面倒に思いながらも記入すると思います。ただ、不具合の出る既知の事例を開示しておくべきです。

3.次のどの操作をした時にエラーが出ましたか。
a.カート画面から「購入手続きに進む」を押したとき
b.購入手続き(配送情報のご確認)画面で「次へ」を押したとき
c.購入手続き(決済方法のご確認)画面で「確認画面に進む」を押したとき
d.購入内容確認画面で「販売規約に同意して購入を確定する」を押したとき
e.その他
上記「a~e」のうちから1つ選んでご記入ください:
※「e.その他」の場合はどの画面でどの操作をしたときにエラーになったかできるだけ詳しくご記載ください。
ここまでも選択だけですから、記入に抵抗はありません。しかしながら、

4.エラーメッセージをできるだけ正確に記載してください。
5.エラーが発生した日時をできるだけ正確に記載してください。(例:6月1日11時30分頃)
6.エラーが発生した商品名をできるだけ正確に記載してください。(例:便利ハンガー 30ピンチ)
7.エラーが発生する直前の操作をできるだけ詳しくご記載ください。
(例:6000円以上で使える1500円ギフト券を利用し、auかんたん決済を選択して「確認画面に進む」を押したらエラーとなった)
できるだけ正確にできるだけ詳しくと尋ねてくるこれらの問は応える気を失せさせます。ECサイトにおける一般的な購入操作ではエラーが表示されて購入できないことなどユーザーは想定していません。購入したい商品があればカートに入れて支払い手続きを済ます、ただそれだけです。ここで例えばポイントを利用しようとしてエラーが表示されたならば、ポイントを使わず購入するか、購入を取りやめるかのいずれかの選択しかありません。上記4.〜7.の項目を控えておく気など毛頭ありません。4.〜7.を記載できるのは、エラーが出て購入できないことが明らかであるにも拘らず、それでも何とかして購入したい商品がある場合でしょうか。それほどに心動かされる、購買意欲を駆り立てられる商品など思いあたりませんし、そうであれば他のECサイトで購入します。

”エラーが出て購入できないから何とかしろ”、という要求にあれしろ、これしろとか、あれはどうだった、これはどうだったなどと詳細な説明を求めるECサイトのカスタマーサポートというのも、”使えねぇなぁ”と強く実感した次第です。