2016年1月12日火曜日

理想

昨年末、かき揚げ丼についてのブログエントリを拝読しました。

で、少し記してみようかと。理想のかき揚げ丼としては、まぁ、海老の揚げ具合が半生というのもありますが、やはりそれ以上に脆さを優先したい処です。

僅かな粉でかろうじて具材が繋ぎ留められたかき揚げ、箸でつつけば丼の上で容易くバラっと崩れてしまう...油切れよく、塩をパラッとふっただけで小片の天ぷらと共に飯を頬張る手が止まらないと。なかなか出会えません。

難しいとは思います。揚げる際、散らないようにどうしても粉が多めになってしまいますから。しっかりと形状を保ったかき揚げは当然固く、力を要します。

飯を盛った丼に揚がったかき揚げを載せ、そこに丼ツユをまぶす処方では具材の結合は強固なままでバリバリ感が保たれたままです。パリパリ、サクサク程度なら嬉しいのですが...

揚がったかき揚げを丼ツユに浸して後丼に載せる処方で、もう一、二呼吸浸す時間を伸ばして貰えたらと思っています。衣に丼ツユをもう少し含浸させて、箸で切りやすくすると共にバリバリ感を減じるためです。

まだまだ検討を続けなければなりません。

一方、尾張地域?でよく見かける天とじ丼を食べていたせいか、衣がタップリと丼ツユを吸いかき揚げがクタッとした丼も別の楽しみではあります。

極端な話、カップ麺の天ぷらうどんから殆どが粉のかき揚げを取り出し、これを丼ツユで一煮立ち、溶き卵を回しかけて茶碗の飯に載せる、そんな貧相なかき揚げ丼も案外気に入っています。

天かす入り玉子丼に近いかもしれません。確か関西地方に似たような丼があったような...ハイカラ丼と称するようです。口にしたことはありませんが、そんな食味かもしれません。

あまりにガチガチなかき揚げ丼を提供する店は贅沢なハイカラ丼を目指すのも一つの方向ではないでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿