2015年6月14日日曜日

銀宝

ルキウスさんが天だねとしてのギンポの希少性について言及されていた頃、ギンポの佃煮で飯をかっこんでいました。

シラスというか稚魚の佃煮なんですが、尾数換算にすれば、名古屋辺りの天ぷら屋の年間消費量の、少なくとも十年分に相当するギンポが目の前のトレイに山盛りになっているわけです。
”自分は鰻のような絶滅危惧種の稚魚を旨い旨いと喰ってんのか?
希少な天だねということは承知していましたが、理由について考えたことはありませんでした。おっかなびっくり調べてみた所、
この魚の利用では関東、特に東京(江戸)が抜きん出ている。というか他の地域では価値がない。江戸前天ぷらのネタとしては最高のもの、そのため全国から東京へと目指して送られてくる。
 ということでした。鮮度落ちが早い、捌くのに手間がかかる、天だね以外に突出した調理法がない、といった理由で市場への入荷量が限られているようです。

特段、絶滅危惧種というわけでもないことに安堵しつつ、心おきなくギンポの佃煮を頬張った次第です。

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