2013年9月27日金曜日

妄言

――日本は世界一安全な原発の技術を提供できる――
(2013.5.2 安倍首相 サウジアラビアでの講演)
に続いて
――The situation is under control
    汚染水は福島第一原発の0.3平方キロメートルの
港湾内に完全にブロックされている―― 
      (2013.9.7 安倍首相 IOC総会でのプレゼン 
 於アルゼンチン)
余りに責任感を感じさせない発言に驚きました。どのような精神的礎が上記発言を可能にしているのでしょう。理解できませんでした。

野田首相の原発事故収束宣言と同じく、2020年の開催時には総理の職に就いていないことを踏まえての発言でしょうか。

強気の、虚勢を張った上記発言は、表面的には問題を直視できない、全体主義的、国家主義的雰囲気を漂わせているようにみえます。

しかしながら、該発言は未来に対する責任の放棄、問題の先送り、将来への負担のツケ回しに由来しており、実はむしろ民主主義の本質を体現しているのではないでしょうか。こういった発言こそが健全な民主主義による、正確にはその影によるものと考えます。

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