2013年9月14日土曜日

民度

新幹線車内の座席指定に纏わる忌まわしい経験、目の当たりにした品性に欠ける行為についてルキウスさんが言及されています。

そういった不快な事態に遭遇することは珍しくないようで他の方も記されていますし、以前のエントリでも触れています。

このような品性に疑問符がつく行為は単に列車内に留まらず、街中の公道上でも容易に見かけます。

記憶にある二つの不細工な事例を挙げてみます。 


池下にあるメゾンカイザーと成城石井を訪れるようになって数年が経ちます。当初両店前の通りでは、路上駐車の車を殆ど見かけませんでした。極稀に配送のトラックが停車している程度だったと思います。通りには特に標識等も設置されていませんでした。

ところが、ここ一年位でしょうか。通りの両側に黄色が目立つプラスティックの鎖を張ったカラーコーンが置かれ、数ヶ所に”駐車御遠慮ください”との表示があることに気づきました

ただ、路上駐車はそれにも拘らず未だ続いており、訪れる度に駐停車した車両が通りの円滑な往来を妨げているのを目にします。

著しい場合には、”駐車御遠慮ください”と表示のあるサインポストの目前に駐車しています。名古屋セントラルガーデンの店舗への来店客用には駐車場が用意されており、十分な空きがある状況でも路上駐車は後を断たないようです。

利用可能な駐車場が用意され、余裕がないわけではない、又、路上駐車もやむを得ないと窺わせる特段の理由もない、にも拘らず平然と店舗前の路上に駐車する、こういった行為に及ぶ心情が理解できないでいます

往来のない田畑中の農道に駐車する感覚で、問題ない、迷惑ではないと考えているのでしょうか。

或は、少しぐらいなら往来を妨げても構わない、迷惑をかけても気に懸けていないということかもしれません。

”葛飾にバッタを見た”は下町の情景を伝えますが、”池下にカッペを見た”は嘆息を誘います。

いずれにせよ、こういった残念な行為に至らしめる品性が、あくまで個々人の公共心にのみ由来するものであり、決して名古屋とその周辺地域の民度によって培われたものではないことを願うばかりです。


続いてもう一つの事例を挙げます。


かなり以前に食べログで目にした口コミですが、その違和感からか未だ脳裏に残っています。

以前、春岡にあったイタリア料理店への訪問に際し、らくだ書店に駐車したことを全く包み隠さず公開している投稿があります。

該料理店への来店客の駐車に関わる合意が、らくだ書店との間にあったならば問題はないわけですが...

臆することなくこういった行為に及び、加えて躊躇うことなく行状を投稿する、感性を理解しかねています。

上述と同じく、あくまで特定個人の行動であり、地域の民度を示すものではないと捉えたいところです。



実は程度の差こそあれ、即ち、公共心、モラル、責任感、遵法意識に差異はあったとしても、根幹の行動原理は以前のエントリで触れた”SNSによるバカの可視化”の事例と同一と思っています。


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