2013年5月1日水曜日

予測

生来の文才のなさに加え、実生活での雑事に忙殺されて、更新を滞らせていました。その間も政治、社会、経済、教育、メディア、科学技術、スポーツの分野で時々刻々と興味ある事案が現れ流転しています。折良く所感を記すことはできませんが、その根幹について考える機会があれば、と思っています。

さて、さかもと氏の騒動は、旅客機内で偶々母親と共に同乗していた乳児が止むことなく泣き続けたことに原因がありました。それでは、乳児を同伴した移動で空路を利用せざるを得ない場合、保護者の行動に望まれる姿勢とは一体どういったものでしょうか。

残念ながら、全くもってありきたりな思いつきしか挙げられません。”移動中に起こり得る事態を想定し、事前の準備を怠らない”に尽き、如何に多様な事態を想定するかが肝要と考えます。事態と共にその理由が予め把握できていれば対策の用意も難くないはずです。

例えば、建築や土木、製造の現場、或いは、自動車の運転に際し、事故を未然に防ぐ安全活動の一つとして危険予知トレーニングといった手法があります。これは、平常のある状況を示すイラストや写真を見て、そこにどういった危険が潜み、発生し得る事故を想定する訓練です。この活動は実際の現場での安全対策を講じることに有用であるだけでなく、イラストや写真を見ることで状況を客観的に把握し、この後何が起こり得るかを推測する力の養成にも効果的です。

こういった手法を応用し、題材の体系化と事例の蓄積を進めれば、少しづつであっても不測の事態の低減に繋がるでしょう。

いずれにせよ、別のエントリでも触れた言葉ですが、(起こり得る事態を想定し)用意周到、(入念な)準備万端、(事態の兆候に応じ)先手必勝こそが保護者に望まれる姿勢と考えます。

付け加えれば、鉄道会社や航空会社といった運行管理者には乳児を同伴した移動で起こり得る事態例に留まらず、自らに生じ得る事態を各乗客自身が想定するために有用な資料の提供を期待します。

0 件のコメント:

コメントを投稿